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「Going toをgonnaと発音するのは、ビジネスシーンでは失礼」と言う人と、反対に「ネイティブっぽくこなれて聞こえてよい」と言う人がいる。実は、どちらも勘違いだ。それでは、何が“正解”なのか。著名人のスピーチの実例も使って解説していく。(パタプライングリッシュ教材開発者 松尾光治)

gonnaは「あざ~す」と似ている!?

 口語英語に親しんでいる人ならば、「be going to+動詞」のgoing toの部分がgonnaと発音されることがあるのはご存じだろう。カナ書きすると「ガナ」に近い音だ。英語圏、特にアメリカでは使用頻度が非常に高い発音だ。

 Going toがgonnaになる現象は、「音声変化」と呼ばれる。英語ネイティブがラクをして話したい時に発音が自然に変化する。Want toがwannaとなるのも音声変化だ。

「ラクをして話したい時」というのは、早口だったりリラックスしたカジュアルな会話の時。早口だとていねいに発音するのが面倒な単語や音があるし、カジュアルな会話では、そうした面倒な単語や音の範囲が広くなるからだ。

 日本語で、「~しなければなりません」が「~しなきゃなりません」になったり、「ありがとうございます」が「あざ~す」になったりするのと結構似ている。

 さて、このgonnaという発音について「フォーマルな場面で使うのは失礼。ビジネスでも使うべきではない」と言う人がいる。いっぽう、「Gonnaと発音すると、ネイティブっぽくこなれて聞こえてよい」と言う人もいる。

 実は、どちらも勘違いだ。それでは、何が“正解”なのか。次ページからは著名人のスピーチの実例も使って解説していく。