「日本で100万円以上使いたい」が4割
コロナ前よりも消費意欲が高まっている

 Q5「日本でどれくらい買い物をしますか?」の問いには、最も多いのが「2万元~5万元」(約40万円~100万円)との回答が約46%で半数近かった。「5万元~10万元」(約100万円~200万円)は約33%。「2万元以下」(約40万円以下)は約14%だったが、「10万元以上」(約200万円以上)という回答も5.8%あった。少なくとも100万円以上使いたいと思う人が全体の約4割に上っていることが分かる。袁氏は「これは航空券代を含まない、いわゆる着地消費額です。コロナ前は平均2万元くらいだったので、消費したい意欲は以前よりさらに高まっていると思います」と言う。

Q5「日本でどれくらい買い物をしますか?」の回答Q5「日本でどれくらい買い物をしますか?」単位は元。半数近くが「2万~5万元」(約40万円~100万円)と答えており、「10万元以上」(約200万円以上)という回答も5.8%あった(出所:行楽ジャパン) 拡大画像表示

 Q6「主にどんなものを買いたいですか?(複数可)」では、最も多かったのが「化粧品」で67%、次いで「ブランドの服やアクセサリー」が57%、「酒類」が18%、「芸術品」が12%だった。「円安が大きな要因で、高額なものを購入したいというマインドが高まっています。日本のブランド品は中国や香港よりも安く、種類も豊富なので、日本で買いたいというニーズは大きい。また、芸術品や不動産を買いたいという人もいますね」(袁氏)。「その他」には「お菓子」「(自分が)好きなもの」「日用品」「ベビー服」「スキー用品」などもあった。中国では富裕層を中心にスキー、キャンプなどアウトドアブームが起きているが、専門的なグッズやウエアを製造するメーカーが多く、商品の種類も豊富な日本で買い物をしたいという希望も多い。

5つ星ホテルは興味なし
9割近くが「温泉旅館に泊まりたい」

 最も興味深かったのはQ7の「日本でどのような宿泊施設を体験したいですか」という問いに対する回答だ。全体の約86%が「温泉旅館」を挙げた。これはQ8の「宿泊施設の希望価格(1人、朝夕食付き)」とも連動している。宿泊希望価格は「1000元~2500元」(約2万円~5万円)が約61%と最も多くなっていることから、彼らは日本で少なくとも2万円以上の温泉旅館に宿泊したいと希望していることが読み取れる。「2500元~5000元」(約5万円~10万円)という回答も17%、「5000元以上」(約10万円以上)という回答も1%あった。

Q7「日本でどのような宿泊施設を体験したいですか?」の回答Q7「日本でどのような宿泊施設を体験したいですか?」の回答。9割近くが「温泉旅館に泊まりたい」と答えている(出所:行楽ジャパン) 拡大画像表示