洗濯プロ集団「洗濯ブラザーズ」洗濯プロ集団「洗濯ブラザーズ」(左から茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さん)。横浜でクリーニング店を営みながら、「正しい洗濯の方法」を広める活動をしている Photo:(C)TAKARAJIMASHA

部屋干しで乾燥させた衣類やタオルから、プーンと生乾きの臭いがする。近くにいる人から、何とも嫌な臭いが漂ってきてギョッとした……そんな経験は、誰しも一度はあるのではないだろうか。これから寒くなる今のような季節や、梅雨時には衣類が乾きにくく、こうした悩みも多くなる。部屋干しでも生乾き臭を防ぐ「正しい洗濯術」とは?劇団四季やシルク・ドゥ・ソレイユなど、国内外の有名アーティストの衣装クリーニングを行う洗濯プロ集団「洗濯ブラザーズ」の茂木貴史氏に話を聞いた。(アステル 藤山亜弓)

生乾き臭を発生させる、
ついやりがちな「洗濯物あるある」

 そもそも生乾き臭とは、衣類に残った皮脂と水分をエサとして繁殖するモラクセラ菌が発生していることが原因で起こる。そのため、空気中に水分を多く含む梅雨の時期や、温度が低い冬などの洗濯物が乾きにくい時期は、嫌な臭いが発生しやすい。

 洗濯物を洗わずに長時間放置するのもよくない。汚れや汗が付いた衣類を洗わずに放置していると、臭いの元になる菌が水分をエサにして繁殖するため、洗濯物は放置せず24時間以内に済ませておくのがベストだ。すぐに洗濯できない場合は、通気性の良いカゴなどに入れるか、ハンガーにかけておくことが有効だという。

 また、脱いだ服を直接洗濯槽に入れてしまうのも臭いの原因になる。「洗濯槽は菌の温床です。目に見えていないだけで無数のカビ菌が発生している場所なので、その中で洗濯物を保管している人は、洋服を菌の中に保管しているようなものです」と茂木貴史氏(以下、茂木氏)は注意をうながす。