――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  エーザイは9月下旬、開発中のアルツハイマー型認知症治療薬について、症状の悪化を抑える効果が認められたと発表した。その際、内藤晴夫最高経営責任者(CEO)は慎重さとは程遠い姿勢を見せた。後期臨床試験の結果を受け、内藤氏はアミロイド仮説の妥当性を証明するものだと述べた。  この治療薬「レカネマブ」がプラセボ(偽薬)に比べ、認知障害および機能低下を27%抑制したとの発表は、投資家と科学者を一様に驚かせた。