筆者は現役の東大生であり、自他ともに認める東大入試問題の過去問マニアだ。また、 株式会社カルペ・ディエムという会社の社長として、小学校や中学校、高校20校以上と連携して勉強を教える仕事もしている。その仕事の一環で、東大の過去問を厳選して小学生30人に解いてもらったところ、半数近くの12人が正解したこともある。もちろん簡単な問題ばかりではないが、東大入試問題には「シンプルに考える」ことで正解できるものも含まれているのだ。そこで今回は、大人なら「なんだ!そんなことか!」と思える問題を、著書『小学生でも解ける東大入試問題』(SB新書)からピックアップしてお届けする。(現役東大生作家 西岡壱誠)
英語の問題を解く前に
「難しい単語や文法を使わないといけない」
東大の英語というと、このように考える人が多いのですが、これまで取り上げてきた数学や理科と同様、高度な英語の知識はほとんど必要ありません。
四字熟語の英訳や、イラストや写真に対する感想、4コマ漫画の展開を考える問題が出されたこともあります。
英語力そのものが問われるというよりは、英語の問題を通して自分の意見を的確に伝える力や、コミュニケーション力、表現力などが問われているという印象です。
英単語や英文法の知識がどんなに豊富でも、頭がカタければまったく解けず、むしろ、小学生レベルの英語力でも柔軟な思考力を持っている人は、すんなりと解けてしまう問題ばかりかもしれません。
では、早速始めましょう!
もし他人の心が読めたらどうなるか、考えられる結果について50~60語の英語で記せ。
複数の文を用いてかまわない。
【2012年 英語 第二問】