同じような家が隣り合うのに売値が全く違っていたら、住宅購入者が戸惑うのは当然だろう。商業用不動産を品定めする投資家も、同様の状況に直面している。米投資会社ブラックストーンの非上場の不動産投資信託(REIT)「ブラックストーン・リアルエステート・インカム・トラスト(BREIT)」のような私募不動産ファンドはここ数週間、上場株式と比べていら立つほどの好成績を挙げている理由を説明する必要が出てきた。BREITの年初来リターンは8.4%と好調だが、米国の上場REITのリターンはマイナス25%前後に沈んでいる。バラ色に見えるバリュエーションを現金化しようと大勢の顧客が殺到したため、BREITは解約凍結を余儀なくされた。もう一つの大型非上場ファンド「スターウッド・リアルエステート・インカム・トラスト(REIT)」も門戸を閉じる事態となった。
米不動産投資の「一物二価」 長続きせず
REITのリターン、非上場と上場で格差
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