*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2023」の「成功する就活への実践知識」を転載し、一部加筆したものです。
長期化するコロナ禍や国際情勢に伴う経済環境の変化は、今年度の就職活動の動向にも少なからず影響を及ぼしている。その実態を就活生とその親世代にアンケートで聞いた。就職活動への考え方は世代間でどこが異なるのか、上・下2回に分けて解説する。(下)では、勤続年数の希望や親に求めるサポートの内容、親子で意見が異なった時の対応を扱う。
>>今どき「就活」実態調査(上)「 就活生の親子に聞いた!今どき『就活』実態調査、世代間で目線はどう違う?」から続けて読む。
「新卒で就職、定年まで勤務」を希望する
子世代は親世代の2倍以上!
新卒で就職しても、働いてみてイメージと違えばすぐ転職すればいい、とキャリアを柔軟に捉える若者世代に対し、親世代は子どもに一つの企業で長期間働くことを望む――これが、就職活動に関する一般的な認識ではないだろうか。
しかし、意外にも実態は正反対だ。アンケートの結果、一つの企業に勤続する年数は、親よりも子のほうが長い期間を想定をしていることが分かった。
子が親に求める「就活サポート」は
“金銭面”がダントツ!
では、実際の就職活動において親は子をどのようにサポートしているのか。子どもが最も望むのはやはり……。
「その他」には、下記のような意見が寄せられた。
【親】
・相談された際に自分なりの考えや希望を伝えている
・心身のリズムをコントロールするような生活サポート
・コネクションづくり
・面接についての相談に乗る
・精神面での支え
・履歴書やエントリーシートの書き方など
・企業についての情報収集
【子】
・家族としていてほしい
・プレッシャーにならない程度に応援の言葉をもらいたい
・しんどいときに相談や話を聞いてくれること
ダイヤモンド社「ダイヤモンド・オンライン」ユーザーへの「お子さんの就職に関するアンケート」、ダイヤモンド・ヒューマンリソース「ダイヤモンド就活ナビ」会員への「就職活動に関するアンケート調査」(共に2022年10月実施)より
[回答者属性]
●親(保護者)世代
有効回答数:849件(男性=79.5%、女性=20.5%)
年代:30代=0.5%、40代=23.1%、50代=55.1%、60代以上=21.3%
●子世代(就活生)
有効回答数:161件(男性=41.0%、女性=59.0%)
学年:大学1年=0.6%、2年=2.5%、3年=44.1%、4年=36.0%、大学院1年=9.9%、大学院2年=6.8%