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コロナ禍でよく目にするようになった「インサイドセールス」という言葉。海外から輸入された営業手法だが、インサイドセールスが普及することで、テレアポは不要になるのだろうか。法人営業に関する研究や執筆、講演を行う筆者が、詳しく解説する。(セレブリックス執行役員、カンパニーCMO/セールスエバンジェリスト 今井晶也)

インサイドセールスの求人が爆増中

 インサイドセールスの需要が高まっています。パーソルキャリアの調査では、「インサイドセールスやカスタマーサクセスの求人が、3年間で約12倍に増加している」と発表しています。

営業でテレアポは悪?「インサイドセールスは正義」が大誤解な理由※『転職サービス「doda」、新営業職に関する調査』から引用 拡大画像表示

 このような求人メディアにとどまらず、営業関連の情報サイトやTwitterでも、インサイドセールスという言葉を見ない日はありません。インサイドセールスという役割や職業は、一定の市民権を得たと言えるでしょう。

 一方でWebやSNSでインサイドセールスを検索すると、「インサイドセールスとテレアポの違い」といった比較情報をたびたび目にするようになりました。よくある主張としては、「営業側の身勝手な活動でやみくもに電話をかけるのがテレアポ」「顧客接点を大切に育み、お客様にとってされたい営業を実践する役割がインサイドセールス」といった内容です。

 果たして、これは真実なのでしょうか? そして、インサイドセールスが普及することで、本当にテレアポは不要になるのでしょうか。この記事ではその実態をひもといていきます。