世界で5億人が学ぶスマホ用語学アプリ「Duilingo」の日本カントリーマネージャー、水谷翔氏世界で5億人が学ぶスマホ用語学アプリ「Duilingo」の日本カントリーマネージャー、水谷翔氏 Photo by Yoko Sueoka

今年こそ英語を学ぼうという人や、英語以外の外国語に一からチャレンジしてみようと思っている人は、スマホ用の語学アプリでまずは始めてみるのはどうだろう。オンラインレッスンと違い、相手(講師)がいるわけではないので時間を決めて予約する必要もないし、話せなくても間違えても恥ずかしくない。そんな語学学習アプリの草分けが「Duolingo」(デュオリンゴ)だ。42言語、100コース以上の語学プログラムが無料で学習でき、世界で5億人ものユーザーが語学を勉強しているという怪物アプリである。しかも、ゲーミフィケーションを具現化したような設計で、とにかく「続く」ため、飽きっぽい人にもぴったりなのだ。(ITジャーナリスト 末岡洋子)

世界5億人が学ぶ、無料で使える語学学習アプリ

“Crap your hands”(クラップ ユア ハンズ)――これが何を意味するかお分かりだろうか? 「手をたたきましょう」で正解、ではない。「拍手する」は“Clap”で、“Crap”の意味はウ×チ。つまり「Crap your hands」の意味とは……ここでは訳さないが、日本人がよく間違える“R”と“L”が違うだけで、意味がこんなに変わってしまう。

“Crap your hands”の意味とは“Crap your hands”の意味とは……? Photo by Y.S.

 昨年12月、東京・渋谷で「おかしな英語 美術館」をDuilongoが開催した。冒頭の”Crap your hands”はここで展示されていたものだ。ほかにも、“Unauthorized persons only”(関係者以外立ち入り禁止の誤訳で「権限がない人だけ〈入れます〉」。正しい訳は“Authorized personnel only”)など、思わず笑いを誘う間違いが15点展示されていた。15点の間違いは全て、実際に日本にある看板やポップからピックアップしたものだ。