白野 あと、ちょっと話は変わるけど、僕もいろんな人の肌を見てるんだけども、やっぱり親子で肌質って似てくるというのは、一つのポイントです。

mimi 似てますよね。私も敏感気味の肌なのですが、息子も私と同じような時に肌が赤くなったりします。

白野 合わないものも似ていたり、基本的に自分が使えないものは、子どももやっぱり合わないだろうなと思ってみると、化粧品が選びやすくなると思います。あとは小児の食物アレルギーの最初のきっかけは、皮膚から起こる可能性があるというのは最近よく言われることだし、食べられるから肌にやさしい、というものでもない。

mimi これって、すごく大事ですよね。

白野 選び方のコツとしては、自分が使えないものは、子どもも使えない、あとは、極力シンプルな処方で、「無香料」で「精油」も入っていない方がいいですね。「香料成分」は合成、天然かかわらず分子量が小さくて肌に入りやすいから刺激になることがある。

mimi なるほど。

白野 香るものっていうのは、気化するから香る。乳幼児の肌は、「バリア」の機能が弱いから、肌に入りやすいということ。あとはもう処方がシンプルなもの。水、グリセリン、BG、ちょっとした防腐剤、以上!みたいな。

mimi めっちゃシンプル(笑)!

白野 それで十分良いと思っています。まだまだ未熟で、これから肌がしっかり作られていく過程の中で、肌に負担をかけるものやあんまり強めのものを使うっていうのは、デイリーではやめた方がいいのではないかなと思います。

mimi 最初の話に戻るんですけど、自分の肌にしっくりくる保湿剤を見つけることは、子どものスキンケアのためにもなってくるということですよね。

白野 そうですね。後は状態をきちんと見てあげる、ということも大切だね。異物感があると、子どもって肌を掻いちゃったりする。「異物感を感じるということは、心地良くないんだな」と思うと考え方が変わるよね。子どもの行動とか肌をしっかり観察してあげるっていうのが、大事なんじゃないかな。

mimi そうですよね、お風呂で身体を洗ってあげる時や、お風呂上がりに保湿剤を塗ってあげる時は子どもの健康チェックも兼ねている感じです。そういう意味で、スキンケアをしてあげる、っていうのはすごく重要ですよね。

白野 スキンシップにもなるしね。

mimi そうなんです。それを、本書の中でも強く伝えたいと思っています。