投資の基本原則(2)分散(分散投資)

 分散とは、1カ所にまとめず、複数に振り分ける考え方のことです。

 投資では、「資産(金融商品)」「地域」「時間」の3つを分散させることが重要です。

 それによって、リスクを最小限に抑え、効率的にお金を増やしていくのです。

 株式、投資信託、債券といった資産(金融商品)のうち、「何に、どれくらいのお金を投資する」のか?

 どの地域の資産(金融商品)を購入するのか? 国内なのか、海外なのか? 海外なら先進国なのか新興国なのか?

 このように、投資資金をどのように配分していくかを、「アセットアロケーション(資産配分)」と言います。

 そして、もう1つ、「時間の分散」についてお伝えします。

 老後の資産形成は、「毎月の積み立て投資」で行なうことが基本です。毎月の積み立て投資とは、「定期的に、同額を」積み立てる、つまり、毎月、一定の金額をコツコツと投資していく方法です。

 じつは、この毎月の積み立て投資こそが、「時間の分散」なのです。

「定期的」に「同じ金額」を投資していく手法は、「ドルコスト平均法」と呼ばれています。

 次ページの表をご覧ください。

 ある投資信託を毎月1万円、1月から積み立てていった場合の計算例です。