――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  中国政府は気球が撃墜された件を巡り、このところ米政府をやり玉に挙げている。だが同国がもっと懸念すべきは、人口という「気球」がしぼんでいることだ。昨年、中国の人口は1960年代序盤以来、初めて減少に転じた。  中国の低コストの製造モデルにとって、労働力の減少が脅威になるというのは十分に理解されている。だが人口減少は、拡張的な産業政策と調査力を支える上で欠かせない貯蓄を目減りさせるという、別の形で中国の発展戦略の中心を直撃する可能性がある。