人的資本経営が注目される中、従業員の働きがいが企業価値の持続的向上の指標として重要視されつつある。働きがいのある会社にするためには何が必要か、Great Place to Work Institute Japanが発表したデータを基に解説する。(ダイヤモンド社 ヴァーティカルメディア編集部 大根田康介)
ランキングトップの特徴は
「潜在能力の最大化」と「価値観の共有」
2023年2月、Great Place to Work Institute Japan(以下、GPTWジャパン)は、日本における「働きがいのある会社」ランキング2023年版を発表した。
働きがいのある会社とは、マネジメントと従業員との間に信頼があり、一人ひとりの能力が最大限に生かされている会社のことを指す。総計634社が参加し、その中から一定水準を満たした239社を選び、そのうち特に働きがいの高い100社を「働きがいのある会社ベスト100」として選出した。
100社のランキングは、大規模部門(従業員数1000人以上、15社)、中規模部門(同100~999人、40社)、小規模部門(同25~99人、45社)という3つのカテゴリーに分かれている。では、ランキング上位の会社は、どんな取り組みが評価されたのか。