高めのトーンにすると
好感度が上がる

「第一印象は3秒から5秒で決まる」と言われます。第一印象を左右する大きな要素の1つに、耳からの情報があります。耳から入る情報とは、例えば、声の質、高さ、大きさやトーンなどのことです。

 第一印象を決める要素の中でも、声からの情報は全体の4割近くを占めると言われており、声の印象をよいものにすれば、「この人、感じがいいな」と、相手に好印象を与えることができるのです。

 声の第一印象で好感度を上げるための、簡単にできるおすすめの方法が、声のトーンをドレミファソの「ソ」にすることです。

 声のトーンとは、音の高低、声の上げ下げのことです。

「ソ」の音と聞くと、かなり高いのではないかと思われる方も多いでしょう。

 ところが、高めのトーンの声は、相手に「明るさ」「社交的」「快活さ」などを感じさせると言われています。聞いた人によい印象を与えるのですね。

 一方、低めのトーンの声は、落ち着いて聞こえる半面、「暗い」「地味」「元気がなさそう」とネガティブな印象を与える可能性があります。

 心理学者の中には、「他人に嫌われたくないのなら、やや高めのトーンの声で話すクセをつけるとよい」と断言する方もいます。

独り言のトーンより
2段階上げるだけ

 ところで、私がここでいう「ソ」の音は、ピアノなどで決められた絶対音感の「ソ」のことでは、ありません。

 それは、人それぞれが持っている声の高さが違うので、絶対音感の「ソ」である必要はないと思っているからです。もともとの声がかなり低い人ですと、絶対音感の「ソ」の高さでは、声が出しにくくなってしまいます。私もかなり低い声ですから、絶対音感の「ソ」で話し始めようとしたら、苦しくなります。

 実は、苦労をしなくても、みなさんの声の中で、一番響きがよくて好印象を与えられる「ソ」の音を見つけることができます。その方法を3段階に分けてお伝えしましょう。