小型で敏しょう性が高い中国製ドローン(無人機)が現在もロシアに輸出され、ウクライナ軍を標的とする攻撃で効果を発揮していることが、欧米当局者・安全保障専門家の話や通関データから明らかになった。欧米諸国は約1年前から、ウクライナ戦争でのロシアへの供給ルートの遮断に取り組んでいる。通関データによれば、ロシアの業者が前線に供給している商用ドローンの一部は、中国ドローン大手の大疆創新科技(DJI)によるもの。また、アラブ首長国連邦(UAE)経由で輸送されているものもある。米国防総省は、これらのドローンがロシア軍の戦闘を支えていることだけでなく、戦場での重要な情報の収集を通じて中国の戦闘即応性を高める可能性を警戒している。
中国製ドローン、ロシアへの輸出続く 戦場でのデータ収集も
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