中学受験と英語学習の「両立」かなえる、1日10分でできる簡単な方法は?写真はイメージです Photo:PIXTA

「中学受験に集中するために英語学習を中断した」というお話を耳にします。しかし1日たった10分あれば、家庭で両立は十分可能です! 中学受験を終えて入学した後には「英語が得意な生徒」として授業にも臨めます。今回はそんなとっておきの方法を、5000人以上のバイリンガルを指導してきた経験から解説します。(TLC for Kids代表 船津 徹)

中学受験で英語学習を中断は
かなりもったいない!

 幼児〜小学生の子どもに「英会話」を習わせている家庭は多いと思います。しかし、子どもが小学3〜4年生になり中学受験が視野に入ってくると、受験勉強に集中させるために英会話をやめるという選択をする家庭が増えてきます。

 幼児期からコツコツと英語に取り組み、きれいなネイティブ発音が身についてきたタイミングで英語学習を中断してしまうのは「もったいない!」というのが、20年以上子どもの英語教育に関わっている私の率直な意見です。

 小学校時代は「英語習得の黄金期」と言えます。日本語の読解力が著しく発達するこの時期は、英語力も伸び盛りなのです。バイリンガル研究の世界では、日本語も英語も、言葉の力は底辺でつながっている(氷山説)が定説となっています。つまり日本語の運用能力が発達する小学校時代は、英語力も同じように伸ばしやすい時期ということです。

 子どもの成長を長期的視野で考えた時、小学校時代は「英語の読解力」を強化する時期なのです。英語は他の教科と違っていくらでも「先取り」ができます。算数や理科は小学生が大学生レベルの技能と知識を身につけるのは困難ですが、英語であれば小学生でも大学生以上の技能習得が可能です。

英語学習の適齢期は
何歳なのか?

 ボストン大学、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学の研究チームはインターネットで参加できる英語クイズを開発し、英語を第二言語で学ぶ世界67万人の英語力、学習開始年齢、学習期間、英語圏での生活経験を分析しました。