企業の「年齢・性別比率」を調べよう

 他にも、「社員の比率分析」によって自分に合う社風を見抜く方法があります。

「社員の比率分析」とは、年齢、男女比、中途・新卒比率、職種比率から、「社風のミスマッチ」を防ぐ作業です。

 たとえば、家族との時間を大事にしたい40代社員が、仕事を中心にしている20代が多い企業に入ると、定時帰りや家族の用事を優先することに罪悪感を覚えます。

 また、自分は20代で仕事を中心にした生活をしたいのに、子育てや介護中心の年代の社員が多いとしたら「サポート」という名目で、他の社員の仕事が回ってくる可能性があります。どちらも実際にあった相談内容です。

「年齢比率」がわかれば、偏っている年代に快適な働き方やルールが定着し、他の年代が「居心地の悪さ」を感じる傾向があることがわかります。

 そう考えると年齢・性別比率を逆手に取って、「自分の年齢やライフスタイルに近い社員が多い企業」を探せば、自分に有利な福利厚生や制度が多い職場を選べます。「自分がえこひいきされる職場が見つかる」ということです。

「年齢・性別比率」を知る一番簡単な方法はインターネット検索です。企業の採用情報や求人票に書いてある場合もあります。

 インターネットに掲載されていなければ、転職エージェントに質問すると、年齢だけでなくライフスタイルも確認できます。

 どちらも情報が不足している場合は、内定を得た後に「どんな年齢でどんなライフスタイルの社員が多いですか?」と人事や現場社員に聞きましょう。

 あなたの生活を応援している企業と出合いましょう。生活も話も合わない企業にあなたの貴重な時間を使う必要はありません。

 社風の一致とは、ライフスタイルや生活リズムが合うということです。「社員の比率分析」であなたが理想とする生き方ができる企業に行きましょう。