中国の習近平国家主席はかねて自国をサッカー強国に変えることを目指してきた。その取り組みはトップダウン方式による統治スタイルの限界をあらわにし、「オウンゴール」の様相を呈している。習氏がサッカー界の立て直しを始めて約8年たつが、いまだに中国は期待された成果を挙げていない。男子代表チームは、国際サッカー連盟(FIFA)ランキングの中位クラスに低迷し、アイスランドやイラク、パナマなどの後じんを拝する。中国プロサッカーのトップチームの中には、選手の報酬を減額したり、経営破綻したりするところがある。新型コロナウイルスによる混乱や不動産市況悪化の影響でチーム自体やオーナー企業の収入が失われたことが背景にある。
習氏「サッカー強国」の夢、いまだ実現しない訳
自身のトップダウン型統治が足かせ、中国代表は強豪の仲間入り果たせず
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