中国が政府組織の改革を進めている。習近平国家主席は共産党の権限をさらに強化し、西側諸国との競争が激化する中で国内のテクノロジーや金融部門を後押しする考えだ。改革はこうした取り組みの一環となる。開幕中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で7日示された計画によると、中国は金融部門や、データおよび関連デジタル技術の利用を監督する新たな規制機関を設立する。科学技術省など中央政府機関は再編されるか、権限の一部が他の省庁に移管される。全体では職員を5%削減する。国務委員の肖捷氏は再編の目的として、科学技術の促進、金融部門監視とデータ管理の強化、農村振興などを挙げた。今回の計画は全人代で10日に正式決定される見通し。