若年者の電子タバコ依存

 その結果、タバコ製品の中で最初に使用したものが電子タバコだったと回答した者は、2014年には27.2%だったのが、2019年には78.3%、2021年には77.0%と増加が見られた。この間、2017年には電子タバコが紙巻タバコなどを抜いて首位となった。使用開始年齢は、電子タバコでは2014年から2021年にかけて、1暦年当たり-0.159年、つまり1.9カ月ずつ低下し、有意な低年齢化が見られたのに対し(P<0.001)、紙巻タバコでは0.017年(P=0.24)、葉巻では0.015年(P=0.25)などと有意な変化は見られなかった。強度は、電子タバコでは、2014~2018年には1カ月当たり3~5日だったのが、2019~2020年には6~9日、2021年には10~19日へと著明に増加していたが、紙巻タバコや葉巻などでは有意な変化は見られなかった。電子タバコを起床後5分以内に使用する者の割合は、2014年から2017年までは1%前後で推移していたが、2018年以降に急増し、2021年には10.3%に達した。

 著者らは、「臨床医は、若年者の電子タバコ依存が進んでいることを認識すべきであり、常にこのことを念頭に置いて日々の診療に当たる必要がある。同時に、フレーバータバコ製品の販売を全面禁止するなど、政策面からの規制をより強化する必要がある」と述べている。(HealthDay News 2022年11月8日)

https://consumer.healthday.com/physician-s-briefing-vapers-2658607256.html

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