この本は100万円以上の価値がある!」東証プライム上場社長で現役マーケッターである「北の達人コーポレーション」木下勝寿社長が絶賛。大きな話題となっている一冊の本がある。それが、コピーライティングの第一人者である神田昌典氏25年の集大成『コピーライティング技術大全──百年売れ続ける言葉の原則』だ。これまでスマホ時代に完全対応し、従来のコピーライティング書の常識を凌駕する本書のポイントを抜粋して紹介してきた。今回は著者・衣田順一氏に「仕事がデキる人のチャットの作法」を聞いた。

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圧倒的に仕事がデキる人の「報連相テンプレート」とは?

 前回は「頭がいい人に見えて実は仕事が遅い人の特徴ワースト1」を紹介しました。

 それは、選択肢を用意していないという点でした。

 仕事が速い人は、2つ、または3つの選択肢を用意し、自ら考えたベストな案を提案できる人です。

 仕事がデキる人は、自分なりにうまくいく「型」を持っています。

 私も一流企業在籍時代から今まで、さまざまな人を見てきてたどりついた結論があります。

 それは、仕事がデキる人は、報連相の達人でもあるということ。

 最近は、チャットで仕事のやりとりをすることが増えています。

 チャットの特性を活かし、選択肢を用意し、自分が考えたベストな提案をする「型」としてアレンジしたのが、次の「報連相テンプレート」です。

△△△△の件につき、下記にて進めますのでご報告いたします。

<結論>
◎◎◎◎で進めます。

<考え方>
1.△△△△の対応としては下記2案が考えられます。
A案:******
B案:******

2.各案の想定されるメリット・デメリットは次のとおり。
A案:******
B案:******

3.今回〇〇のメリットに重点を置きたいため
(or ××のデメリットを避けることを最重要視したいため)
A(or B)案で取り進めます。

 もし、何か違和感のある点がございましたら
お手数ですがご連絡いただけますと幸いです。
特に問題なければリアクションのみで結構です。

3つの価格帯を用意する「松竹梅オファー」

 この選択肢を用意するのは、業務だけでなく、販売時の価格提示にも当てはまります。

 これをコピーライティングでは「松竹梅オファー」と言います。

 グレードの違う3つの価格帯を用意しておくことで、顧客が自分の予算帯に応じた商品・サービスを選ぶことができます。

 1つの価格帯しかなければ、予算だけで判断され、予算に合わなければ販売機会の損失になりますが、価格帯が3つあれば、自分の予算に合わせて選べます。

 そして、松竹梅というグレードがあると、真ん中が選ばれやすいのは、みなさんご承知のことでしょう。

 これは行動経済学でいう「極端回避性」という人間の行動傾向によるものです。

 それに加え、コピーライティングで注目すべきは、最高価格帯です。

 3つのグレードを用意すると、必ず一定の確率で上位のグレードを買う人が現れます。

 ですから、あなたが考えている価格帯をベースに、それより安価なグレードと、高価なグレードを用意すると、販売機会を最大限に活かすことができます。

 我々の25年の経験とノウハウの集大成である『コピーライティング技術大全』には、「松竹梅オファー」をはじめ、売れ続ける原理原則がわかりやすく書かれています。