バーキンをねだって破談した
婚活女性の悲劇
植草美幸 著
一方、お金問題で破談になるケースもあります。なぜか、真剣交際に入ったら自動的に結婚できると思い込んでいて、「あなたのお金は私のもの」状態になってしまう人がいるのです。
真剣交際に入った途端、彼に「誕生日にバーキンが欲しい」と言って、破談になった女性がいました。男性が会社経営者で、年収3000万円以上。女性はクリニックの事務で働いていて、勤務先の医院長が奥さんにブランド品を買い与えているのを間近で見ていて、私も社長夫人になるんだからと舞い上がってしまったのでしょう。彼は「いやいや、バーキンはそう簡単に手に入らないよ……」と言うと、彼女は「あなたの力だったら何とでもなるでしょ? うちの医院長夫人は買ってもらっているもん!」と言い返したそうです。男性は、だったらその医院長のご夫人になればいいと、破談となってしまいました。
他にも、真剣交際に入ったら割り勘はしたくない、男の人がご馳走するのが当然でしょうと財布を出さなくなった女性もいらっしゃいました。
今も吟味されている段階だということを忘れて好き放題暴れまわっているとフラれて破談になってしまうんですね。本当は真剣交際どころか、結婚しても離婚の可能性はありますから、結婚は人生のゴールで、手放しで安心できるというものではないのです。