令和の時代、職場で結婚していない男女にこんな発言をしたら、ソロハラ(ソロハラスメント)認定をされます。結婚する・しないは個人の自由であり、また「ソロ(独身)で生きる」という生き方を否定していることになるため、「多様性」の視点からも問題視されています。

 直接わかりやすいソロハラを受けなくとも、既婚者ばかりが休日や就業時間をそれとなくケアされることもソロハラの一種です。

 昭和の時代ならば、ソロハラは上司や先輩からの「イジリ」程度のことと済まされていたかもしれません。ですが今なら立派なハラスメントです。訴えるべき案件です。

 にもかかわらず、いまだソロハラが蔓延っているのは、日本は1980年代まではほぼ100%の人が結婚をする社会、結婚しないという選択肢がない社会だったからです。

 そんな社会を表すかのように、1987年の第9回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所)によると、男性が結婚するメリットとして、「社会的信用」を得られることが22%で第1位でした。

 現在はおよそ11%に下がっていますが、それでも結婚のメリットとして上位にランクインしています。

「そんな社会はおかしい」とお考えになる人は、社会を変えるしかありません。実際、社会はソロハラを許さず多様性を認めるようになりつつありますが、現実として、「結婚していないと一人前ではない」「結婚しないのは何か問題があるのではないか」という偏見は根強く残っています。

 そのような外野の声やハラスメントにさらされて、不利益を被らないためにも、「結婚しておく」のは一つの防御策ではないでしょうか。

 オタクの中には、恋愛弱者であることを揶揄されたり、バカにされたりして悔しい思いをしたことがある人もいるでしょう。

 歳を重ねると、さらに「結婚弱者」としてハラスメントを受ける危険性があります。でも、オタクは結婚弱者ではありません。

 自らの意思で「結婚しない」という選択をした人にとやかく言うつもりはありませんが、なんとなく時代の流れで結婚しない人、また独身(ソロ)であることでイヤな思いをしたことがある人は、「社会的信用」という側面からも結婚を考えてみるのはどうでしょうか。結婚することで社会的信用が失われることは、まずないのですから。

そもそもオタクが
恋愛弱者なワケ

 なぜオタクは恋愛弱者なのか?その理由は、ネガティブなことばかりではないと私は考えています。