Q3.ノータイの装いが多いが、冴えない印象になってしまう……。
A3.スカーフタイを取り入れれば、ノータイでもスーツを格上げできます。
スーツをシャツ一枚で着てみたがどこか間の抜けた印象に。インをニットポロやクルーネックに変えてみても、寂しい印象が否めない……。そんなときに試していただきたいのが“スカーフタイ”だ。
「お洒落上級者はノータイの寂しさを補うためにスカーフをよく活用しますが、畳み方や巻き方にテクニックが必要で、初心者にはなかなかとっつきにくいものです。その点こちらはあらかじめスカーフとアスコットタイを組み合わせたような形状に仕上げているため、誰もが簡単に取り入れられます。ノータイの装いをエレガントに格上げするアクセサリーとして注目してみてください」
上で紹介したのは、いずれもコンテンポラリーアートにインスピレーションを得た「ロバート フレイザー」のスカーフタイの新作。以下ではそれぞれのおすすめコーディネートを紹介してみよう。
「クルーネックのニットには、チラリと覗かせてアクセントに」
軽快な仕立てのコードレーンスーツに、ネイビーのクルーネックニットの合わせ。ブルートーンの爽やかなコーデを、首元からチラリとのぞくスカーフタイがよりエレガントに大人っぽく見せている。
「こういうクルーネックの場合、首元で一回巻き、そのまま剣先ごとニットの中にしまうだけでOK。結び目を外に見せる方法もありますが、こちらのほうがシックで、よりビジネスシーンに適していると思います」
「休日のスーツスタイルでも、シャツの襟に結べば優雅な着こなしに」
サマーカシミアのリッチなベージュスーツに、ネクタイのプレーンノットのようにスカーフタイを結んだスタイル。程よく華やかで休日のドレスアップしたお出かけにもってこいの雰囲気だ。旬のフレンチテイストが漂うのもいい。
「スカーフタイはあらかじめ細く仕上げているため、ネクタイのように締められるのがメリット。それでいてスカーフですから、身体のちょっとした動きで粋に翻るのがとても素敵です。ちなみにこういう着こなしを楽しむ場合、ご覧のようにスーツも襟付きシャツも薄手で柔らかな仕立てのものがいいでしょう」
スペシャリストが解説する“格上げネクタイの取り入れ方”、いかがだったろうか?ネクタイは昔からビジネスマンに許されてきた唯一の装飾品。ノータイの気楽さもいいが、個性やセンスをアピールしたければ簡単にその権利を手放すべきではない。ここで紹介したテクニックを参考に、どうぞ今季は積極的に胸元のお洒落を楽しんでいただきたい。
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撮影=池田 敦(CASK) スタイリング=四方章敬 文=吉田 巌(十万馬力)