スーツ姿が見違える「ネクタイ活用術」、柄モノを着こなすコツを写真付き解説左:ブラウンベースに小さめの白ドットを規則性ある間隔で散りばめ、洒脱でありながらきちんとした印象を与えられる。シルク100%。幅8cm。長さ146cm。1万1000円/ロバート フレイザー 右:春夏らしいリネンシルク素材のタイ。浅いネイビーに大きめのドットモチーフをランダムにあしらい、見た目的にも非常に軽快感ある仕上がりだ。リネン74%+シルク26%。幅8cm。長さ147cm。1万8700円/ホリデー&ブラウン(以上アイネックス)

大きさと間隔で印象が変わるドット柄タイ

 クラシックなタイ柄でありながら、どこか印象を柔和に見せ、程よく遊び心も感じられるのがドット(水玉)柄タイのいいところ。ミーティングなどで親しみやすい人柄を演出したいときには是非活用していただきたい。ドットが小さいほど初心者向き、ドットが大きく主張感の強いものは上級者向きと覚えておこう。

初級コーデ:
「シンプルな着こなしでドットのクラシックさを際立たせましょう」

スーツ姿が見違える「ネクタイ活用術」、柄モノを着こなすコツを写真付き解説タイ1万1000円/ロバート フレイザー(アイネックス) スーツ9万4600円/シップス(シップス 銀座店)、シャツ4万2900円/リングヂャケット ナポリ(リングヂャケットマイスター206 青山店) チーフ9680円/シモノ ゴダール(ビームス ハウス 丸の内)

 ポップな雰囲気もあることからドット柄を敬遠する人も多いが、もともとタイの正統柄であり、とくにこういうドットの小さいタイプはシックにまとまりやすい。ちなみに今シーズンの「ロバート フレイザー」は“ロイヤル エッセンス”をテーマとしており、このタイもとても気品ある仕上がりだ。

「このタイは幅広いコーデに使えますが、ドット柄初心者であれば、合わせはシンプルに徹するといいでしょう。そうすることでドット本来のクラシックな趣も高まり、大人っぽく仕上がります。ちなみにこういう濃いブラウンベースのタイは、スーツの色を明るめとすると胸元の立体感が高まっておすすめですよ」

上級コーデ:
「夏場のトラッドスタイルの今らしいポイントに」

スーツ姿が見違える「ネクタイ活用術」、柄モノを着こなすコツを写真付き解説タイ1万8700円/ホリデー&ブラウン、チーフ6380円(参考価格)/ロバートフレイザー(以上アイネックス) スーツ8万1400円/ビームス F(ビームス ハウス 丸の内)、シャツ2万7280円/アスコットチャン × ブライスランズ(ブライスランズ&コー)

 1926年に英国で創業した「ホリデー&ブラウン」は、昔からエキセントリックかつユニークな柄タイが得意なブランド。ネイビーベースに大柄ドットをランダムに配したタイにもその個性がよく現れ、スタイルに新鮮なツイストを加えたいときに絶好の仕上がりとなっている。

「程よくカジュアルなニュアンスもありますから、ここでは青×白のシアサッカーのスーツとコーデしてみました。色合い的にも爽やかで、トラッドな夏スタイルといった感じでしょうか。ちなみに白いオックスフォード生地のシャツは、襟がボタンダウンではなくタブカラー。こういうちょっとしたアレンジもこのタイのモダンな感じとリンクし、今らしいムードを盛り上げていると思います」