英語とは縁遠い新潟の片田舎で生まれ育ち、勉強はからっきし苦手。とくに英語は、be動詞も理解していなかった。それでも大学を受験。偏差値38の学部を2つ受験するも、どちらも不合格……。それがいまやネイティブや帰国子女に間違われるほど英語を操り、YouTubeでさまざまな国籍の人々にインタビューしまくっている。いったい、どうやって英語力を身につけたのか? 初の著書『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)で、超効率的な勉強法を初公開! 本書より一部を抜粋・編集し、夢を叶えたとっておきのコツを全部教えます!
自分の意見はハッキリと伝える
Give your opinion clearly.
【前回】からの続き ローコンテクストの文化とは、共通の認識や価値観が少ない状態(cultures in which people share few experiences and values)ともいえます。
そのため、基本的には伝えるべきことをすべて言語化することが求められ、寡黙(かもく)でいたり、曖昧(あいまい)な表現を使ったりすることは好まれません。
日本人のようにまわりに気を使って、「ボクもそう思う(I think so too.)」「私も同じ(I'm with you.)」というのではなく、自分の考えをハッキリと伝えるのが、当たり前と考えられています。
同調圧力に屈しない切り出し方
ボクがYouTubeの動画のために、女性3人のグループにインタビューをしたときのことです。お金についての話をしていたとき、1人の女性が「私はこう考える(I think like this.)」といい、もう1人の女性も近い考えを持っていました。
こういう展開になると、日本人のグループだったら、3人目の人は、当たりさわりのないように、「私もそんなふうに思う(That's how I feel too.)」というケースのほうが多いかもしれません。
でも、3人目の女性は、「私はそうは思わない(I don't think so.)」とキッパリ。「なぜそう思うのか(Why I think so.)」を堂々と主張したのです。
意見を求められるときのフレーズ
また、ローコンテクストの文化では、聞き手に「察する(sympathize with)」ことは求められません。そのかわり、伝える力が重要と考えられ、話し手に思考力・表現力・論理性など説明能力を持つことが求められます。
海外では「What do you think of~」と意見を求められることが非常によくあります。こう聞かれたとしても、聞き手は別にあなたを「日本代表」と考えて、正しい意見を期待しているわけではありません。
あなた個人の考えを聞きたいだけなのですから、遠慮なく、自分の意見を伝えればいいのです。
自分の意見をしっかり伝える切り出し方
そこで、どう切り出せば相手との良好な関係を維持したまま、お互いに率直な意見を交換できるか、例をあげてみましょう。大切なのは、相手の意見を受け入れるところからはじめ、自分の意見を述べることです。
しっかり自分の意見を伝えることが大切だと理解しておくこと。相手に合わせがちな日本の文化が、ほかの国でも当たり前だと考えないようにしましょう。
I think your idea is great but I believe that ~
(会話例)
John(ジョン): I think we should shift our marketing strategy to something completely different this year.
(今年、ボクらはマーケティングの戦略をまったく違うものに変えるべきだと思うよ)
I(自分): I think your idea is great but I believe that we should stick with the current one because……
(あなたのいってることもわかるけど、私はこれでいいと思うの。なぜなら……)
※本稿は、『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』より一部を抜粋・編集したものです。