6000軒を片づけた家政婦が断言「夫婦の家事シェアには上手な諦めが必須」写真はイメージです Photo:PIXTA

夫婦の家事シェアで
「私ばっかり…」の不公平感

 男性育休取得促進・義務化の流れも相まって、これまで以上に家庭内での家事シェアへの関心が高まっています。年度の切り替え時期、私の元には復職準備を進める方からの「家事の時短」「スムーズな出勤・登園準備の仕組みづくり」のご依頼が増えます。

 実際のところ、家事育児を夫婦でシェアするのは、“パンドラの箱”を開けるようなものです。

・パートナーのスキル不足のせいで、負担が期待したほど減らない
・パートナーの無神経な言動のせいで、不満が増幅される

 期待した分、がっかり感やいら立ちもひとしお、という人も多い印象です。みなさまのご家庭はいかがでしょうか。

 家事シェアがうまくいく・いかないの差は、ずばり「諦める」が仕組みにうまく取り入れられているかどうかの差です。

「ちゃんとしたい」と「楽をしたい」。気持ちの折り合いがつかないまま夫婦で家事シェアを始めると、不公平感が徐々にたまっていきます。新年度がスタートして、はや1カ月。「私ばっかり!」の不満が日々蓄積している人は、シェアの仕組みに「諦める」余地がありそうです。

「パートナーにはもう一切期待しない!」と“断絶”を決め込む前に、できることがあります。このゴールデンウイーク連休中に、家じゅうの仕組みを見直してみませんか? 今回は、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』のテクニックを引用して、家事シェアのストレスをなくす鉄則を解説します。