子育てへの「失礼」実例集

 子育てへの失礼な口出しは、いろんな人がやらかします。ママ友、実の親、義父母や親戚、通りすがりの人、そして配偶者……。もちろん母親だけでなく、父親にも失礼の刃はどんどん向けられます。

 厄介なのは、言っている側に悪意も自覚もないところ。それだけに、うっかり自分も加害者になるかもしれません。具体的な加害例を反面教師にしましょう。

【義父母や実の親の口出し】
・「背が伸びないのは、栄養が足りてないからじゃないの」
・「こんな薄着だと風邪ひくわよ」
・「女の子なんだから、こんな地味な服はかわいそう」
・「男の子なんだから、もっと厳しく育てないと」
→勝手に“落ち度”を決めつけて親を責める、自分が子育てしていた頃の常識を押しつける、昔ながらの「男らしさ、女らしさ」の呪いをかける……。どれも典型的な「やってはいけないこと」です。

・「まだ0歳なのに保育園に預けるなんてかわいそう」
・「子どもにワクチンなんて、よくそんなことができるわね」
・「ピアノなんて習わせても、将来何の役にも立たないよ」
・「今の時代、早い時期から英会話を習わせるのは親の務めだよ」
→親はしっかり考えた上で、それぞれの選択をしています。何か言いたくなる場面もあるでしょうが、険悪な関係になりたくなければグッとこらえましょう。年長者の意見がいかに役に立たないかは、自分が言われた頃を思い出せばわかるはず。

 そのほか、お菓子を安易に与えたり、テレビやDVDを際限なく見せたりなど、甘やかせすぎるのも「間接的な口出し」と言えます。

 もっともやってはいけない悪質な口出しは、子どもに父親や母親の悪口を言うこと。大人同士で相手に好き嫌いがあるのは仕方ないにせよ、子どもを巻き込んで溜飲を下げるのは、かなり恥ずかしい所業です。