「銀座強盗」のみならず
目立ち始めた強盗事件
5月8日、白昼堂々と中央区銀座のロレックス専門店に仮面姿の男3人が押し入り、従業員を刃物で脅した上ショーケースをバールで割って、100点以上の商品を奪い逃走した。

犯行グループとみられる男5人のうち4人は、同日午後7時頃、港区赤坂のマンション敷地内で建造物侵入の疑いで現行犯逮捕され、この4人の年齢が16歳から19歳であったとの報道が出ている。
本件が犯罪組織によるものかどうかはまだ判明していないが、最近の強盗事件の模倣犯であれ、犯罪組織によるものであれ、本件で逮捕された実行役は、犯罪組織にとって「切り捨て要員」であり、犯行自体は極めて稚拙である。
そもそも強盗のイメージは世間ではしっかりと認識されておらず、さらに本件についてはさながら映画の撮影のようであったため、通行人が瞬時に本物の強盗と認知するのはなかなか難しいだろう。
しかし、この事件によって、バールで強盗を行うという典型的な手法が通行人などによって撮影され、SNSで拡散されたことにより、“強盗“という犯行自体が広く社会において具体的なイメージとして認識された。
実は現在、強盗事件は流行の兆しを見せている。