スキーの競技人口は
最盛期から7割も減少
ウインタースポーツの競技人口は前述した長野冬季オリンピックの開催年である1998年をピークに、減少の一途をたどっています。
スノーボードでは、ピーク時には500万人いた競技人口が半分ほどにまで減少しているようです。スキーの競技人口の減少率は特に激しく、1998年では1400万人の競技人口だったのに比べ、現在では300万人を下回っているというデータもあります。ピーク時からなんと7割も減少しているのです。
それでも競技人口ではスノーボードよりもスキーの方が多く、人気の根強さを物語っています。オリンピック種目においても、アルペンやジャンプ、クロスカントリーなど種目数ではスキーの方が圧倒的に多いのが現状です。そのため、日本で獲得された金メダルの数も、歴史が長く種目数の多いスキーの方が当然多いのはいうまでもありません。
一方で記憶に新しい2022年北京冬季オリンピックでは、平野歩夢選手がスノーボード男子ハーフパイプで念願の金メダルを獲得し、大きな話題となりました。これまでの歴史、そして世界規模の人気から見ると、スノーボードはまだまだ発展途上なのかもしれません。