相続は税金対策よりも争族対策を

図:増え続ける相続トラブル(『60歳を過ぎたらやってはいけない資産運用』P.258より転載) 拡大画像表示

 相続に関して、税金対策が必要な方はそれほど多くありません。単に税負担を減らしたいということであれば、金融資産で5億円以上ある場合を目安にお話をしています。もちろんそれ以下であっても、やっておいたほうがいい対策は提案します。

 しかし、相続でトラブルが起きて「争族」となってしまう多くの原因は不動産(土地・家屋)、次に現金です。これは不動産が住まいで売却できず現金が用意できないというケースや、不動産を分割できずに均等な相続ができていないことで問題となっているケースが考えられます。

 相続で一番に考えるべきは節税ではなく、「争族」にならないように対策をしておくことですので、優先順位を間違えないようにしましょう。