確かに、次の転職先に自分の気持ちが移り、現職がおざなりになるのは分かりますが、現職の引き継ぎや残務処理をしっかりしない自分勝手さが前面に出すぎるのは、当然ながら問題です。
面接官も、すぐ辞めるのが難しいことはちゃんと分かっていますから、たとえば、
「今すぐは在職中なので難しいですが、内定を頂きましたら、できるだけ早く入社できるように今の職場と調整してみます」
と、縮める努力をする気持ちがあることと、できれば現実的にどれくらいの期間があれば退職が可能なのかを、きちんと語ってほしいと思っています。
○たとえばこういう人の場合
34歳男性、大卒。現在まで3社に勤務。現職は5人の部下を持つマネジャー職。今回は4社目の転職で、同業種・同職種への応募。
【NG!】「はい、もちろんです。現職はできるだけ早期に辞めたいと思っていますので」
→現職に配慮がない、自分勝手ととられる発言は慎むべきです。
【OK!】「申し訳ございませんが、今はまだ在職中のため、すぐには退職できません。
現職では申し出てから実際の退職まで約1カ月必要です。
もちろん御社の入社タイミングについて、もっと早い必要があれば、現職と相談の上で可能な限り調整します。
ただ、私も現職ではマネジャーという管理職ポジションに就いております。
自分の任務をきちんと遂行してきた自負がありますし、去り際をいい加減にしたくはありません。
しっかりと業務引き継ぎを終えた上で、気持ちよく御社に転職したいと考えております」
→今すぐには退職できない理由と共に、期待に応えようとする姿勢を感じられます。去り際やプロ意識について語ることにより、自分勝手さを排除できています。