マイアミの連邦裁判所に出頭し、無罪を主張した後、会見に臨むトランプ前大統領マイアミの連邦裁判所に出頭し、無罪を主張した後、会見に臨むトランプ前大統領 Photo:Spencer Platt/gettyimages

トランプ前大統領、2度目の起訴
世論調査では“圧倒的支持”

 トランプ前大統領が、国防や外交に関わる機密文書持ち出しに絡みスパイ防止法違反など37の罪状で起訴された。

 3月に元ポルノ女優への口止め料支払い指示で起訴されたのに続いて2回目の刑事訴追だ。

 刑事訴追は大統領経験者としては初めてだが、トランプ氏は大統領在職中に2度、弾劾訴追をされており、今後も2020年大統領選でのジョージア州での選挙介入や議会乱入事件の扇動の容疑で起訴される可能性が高い。

 しかし、最初の起訴があった後の共和党世論調査でも2位のロン・デサンティス・フロリダ州知事を30ポイント程度引き離す大差で共和党大統領候補として高い支持率を誇っている。

 起訴される度に、「自分は魔女狩りの犠牲者」でバイデン政権は司法を政治的に利用していると主張し、おそらく今後も大統領候補としての立場に大きく傷がつくことはないのだろう。

 そして来年の共和党予備選挙でも勝利する可能性は高い。

 一方で民主党は、バイデン大統領が80歳という高齢にかかわらず再選のため立候補を表明している。その理由はトランプに勝利し得る唯一の候補者という見方がされているからだ。

 トランプ氏が今なお強い支持を受け、その存在が米国政治を動かすことになっているのはなぜか。

 そこに米国政治の「深刻」さがあり、それは国際政治の大問題でもある。