900万円台は2社
最大手の三菱ケミカルが3位
2位は日本酸素ホールディングスで、平均年収は986.5万円(従業員数86人、平均年齢44.5歳)だった。同社は産業ガスの製造・供給をグローバル展開するほか、国内では病院・在宅医療に欠かせない医療用ガスの供給や、ステンレス魔法瓶のサーモス事業などを手がけている。なお、従業員数86人は持ち株会社単体の人数であって、連結会社を含めると22年3月末現在、1万9398人が属している。
3位は三菱ケミカルグループで、平均年収は949.2万円(従業員数223人、平均年齢46.3歳)。同社は素材から機能商品まで多種多様な製品を手がけている総合化学メーカーだ。連結子会社が多く、連結従業員数は6万9784人(22年3月末)に上る。
22年3月期の業績(連結、国際基準)は、売上収益3兆9769億円(前期比15.2%増)、コア営業利益2723億円(同55.9%増)と増収増益だった。なお、22年7月1日付で、社名を三菱ケミカルホールディングスから「三菱ケミカルグループ」に変更したが、持ち株会社制は維持している。
4位は日本ペイントホールディングスで、平均年収は898.0万円(従業員数404人、平均年齢43.6歳)だった。同社は、自動車用や工業用の塗料や塗料周辺事業を行っている。
5位は、積水化学工業で、平均年収は897.3万円(従業員数2761人、平均年齢43.6歳)だった。同社は、新築住宅事業やリフォーム事業など住宅関連の事業を主力とするほか、インフラ材料向け機能樹脂など高機能プラスチックス事業なども展開している。
最後に、日本の化学メーカーは、世界の競合他社と比べると得てして給与が低い。そんな残念な実態については、『三菱ケミカル、住友化学…半導体・5Gに不可欠な化学業界の「給料が安い」残念な実態』を参照してほしい。
(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)