犯人グループは日本の風俗通いにハマっていた?
文春の報道が事実であれば、日本での動画撮影はいわゆる「仕込み」であり、それが公共の場(電車など)で行われていることを除けば、「被害者」はいないことになる。
しかし一方で、見逃せない点もある。BBCや文春の報道で暗に指摘されているのは、中国人グループが、日本の風俗産業などの文化に影響を受けていた点である。
BBCは、日本国内で「痴漢」の疑似体験ができる風俗店を取材している。このような店が性犯罪の抑止に役立っていると話す経営者に対して、BBCのリポーターは、実際に犯罪行為を行う加害者がこの店で「練習」している可能性は考えないのかと尋ねている。
疑似体験によって性欲を発散するのではなく、むしろ性加害に依存させる可能性もあるのではないかという指摘だろう。
BBCの動画では、盗撮で捕まり、依存症治療中の男性が、盗撮モノのポルノを見て自分もできるのではないかと思ったと語っていた。ポルノや風俗産業が、単純に性犯罪を抑止するだけとはいえない状況であることがわかる。
ただしこのような指摘は風俗業者やアダルトビデオの制作会社から猛反発を受けるものであり、マスコミも積極的には首を突っ込みたがらない話である。