Sler、ソフト開発、システム運用が
上位30社中13社を占める

 40代・50代の中途入社者が「育成環境が優れている」と評価した企業ランキングでは、1位ナイル、2位中外製薬、3位日本アイ・ビー・エムデジタルサービスという結果になった。ランキング全体では、「Sler、ソフト開発、システム運用」業界が30社中13社を占めており、他にインターネットサービスや通信、化学、コンサルティングといった業界企業が並んだ。

 上位企業のクチコミを見てみよう(原文ママ)。

「若い社員の意欲が高いので、負けていられないという気持ちでモチベーションが向上しました。資格取得支援の社内制度もあるので、語学の勉強がはかどりました」(コンテンツ管理、男性、ナイル)

「社内には自己成長のためのプログラムが多々ある。活用次第では能力開発も可能であるが、興味ないとただ惰性で仕事をするだけになる。周囲が能力開発に敏感な人が多いため、嫌でも刺激を受けて能力開発にいそしんでいる」(企画、男性、中外製薬)

「常に高いスキルを求められるため継続的に自己研鑽が必要ですが、ITスペシャリストとして自信と誇りを持って仕事に取り組むことが出来ます。仕事で求められるスキルをしっかりと習得していくことが出来ていれば、自然と業界で必要とされる様々なスキルを身につけられると思います。その反面、努力を怠って周りについていけなくても置いていかれるだけなので、本人の高い意識が必要」(ITS、男性、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス)

 ランクイン企業の中途入社者が投稿した「働きがい・成長」のクチコミを見てみると、入社形態を問わず研修育成制度が充実している環境、本業とは直接関係がない内容でも学習支援してもらえる環境を特徴として挙げる声が多く見られた。

 また印象的なのは、企業から与えられた成長支援環境を持て余すことなく、日々の業務に活かすべく自学自習する姿勢がある様子も多く投稿されていた点だ。豊富な研修機会をただ社員に提供するだけにとどめず、「若手に負けられない」「嫌でも刺激を受ける」「自学しないと周囲に置いていかれる」と感じられる環境が、社員が受動的ではなく能動的にスキルアップをしたくなったり、焦燥感や向上心が生まれやすくなったりする組織風土といえそうだ。