生鮮食品・エネルギーを除くCPIで
2023年1~5月の年率換算した変化率

輸入物価が下落する中日本の物価上昇は継続、変化した価格設定行動生鮮食品・エネルギーを除くCPIで2023年1~5月の年率換算した変化率 *総務省「消費者物価指数」の当該指数の季節調整値から算出

 インフレの基調が強まっている。2023年5月の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数で、前年同月比で+4.3%と高水準だった。さらに、1~5月の伸び率を年率換算すると+5.0%にも及ぶ。

 日本で物価が本格的に上昇した当初、資源高や円安による輸入物価の高騰がインフレの主因と考えられていた。ところが、輸入物価がすでに下落局面に入った今もなお、インフレは一向に収まらない。この謎を解く鍵は、コロナ禍で変化した企業の価格設定行動にある。

 コロナ前は、企業は販売価格を据え置くことが一般的だった。仮に自社だけが販売価格を引き上げれば、販売数量を大きく減らして損失を被る傾向にあった。