民主党の支持が広がるかどうかは
福島産農水産物の輸入許可の行方次第
民主党の処理水放出を使っての政府攻撃が成功するかどうかは、韓国政府が福島産農水産物の輸入許可に踏み切るかどうか次第である。民主党と革新系は、「IAEA報告書で原発処理水の安全性が確認されれば、福島産農水産物の輸入が再開される」としきりに主張する。
共同通信が6月30日、13日にベルギーで行われる日・EU首脳会談の前にEUが福島産農水産物の輸入規制撤廃の方向で最終調整をしていると報道した。すると、革新系のハンギョレ新聞は、「日本による韓国に対する福島産農水産物の輸入規制の撤廃要求はさらに強まる見通し」と警戒心をあらわにした。福島産の農水産物の安全性が高まったから輸入再開というのが真実のはずだ。
一方、韓国政府はこれまで「放出される汚染水が科学的に安全だと立証されても、それとは別に福島水産物の安全性が立証されなければ輸入禁止措置を解除することはできない」と強調している。
松野博一官房長官がIAEAの報告を受け、「韓国に水産物輸入規制の撤廃を強く求める」と発言したのに対し、韓国政府は「水産物の輸入と今回の放出水の安全性検討とは全く別の件ということを、もう一度強調する」と述べた。