「巣ごもり便秘」がコロナ禍で増加、医師が教えるリスクと「一日一便」への道実はコロナ禍が、日本人の便秘に大きな影響を与えていた(写真はイメージです) Photo:PIXTA

 アフターコロナの時代が本格的に始まった2023年。社会は落ち着きを取り戻したとも言えるが、一方でライフスタイルなどの大きな変化に戸惑いを感じている人も多かろう。コロナ禍は経済や生活だけでなく、人々の健康にも大きな影響を及ぼしている。とりわけ、ストレスに弱いとされる胃腸へのダメージは深刻。特に便秘や下痢、腹痛といった症状は身近すぎるがゆえに切実な悩みになりがちだ。

 そんなお腹の心配をスッキリ解決すべく、湘南いしぐろクリニックの院長で消化器内科医である石黒智也氏に「プロのマル秘テク」を伝授してもらう当連載。第1回の「下痢のお悩み解決法」に続いて、今回は「便秘編」をお届けする。

「100人中3割超が便秘」
コロナ禍で起きた異変とは

 前回の記事でご紹介したように、『2019年国民生活基礎調査』によると、便秘の自覚のある人は、人口1,000人あたり34.8%。女性だけで見ると、実に43.7%が該当しているという調査結果が出ている。
 
 さらに、コロナ禍に突入した2020年以降、専門家の間では“巣ごもり便秘”なる新語も登場。テレワークの普及や外出を自粛したことによって便秘に悩まされる人が一層、増えていると言われる。

 先頃『消化器内科の名医が本音で診断 「お腹のトラブル」撲滅宣言』(双葉社)を上梓した石黒医師は語る。

「僕は毎日、100人以上の患者さんを診察していますが、そのうちの3割超が便秘症状を訴えられます。確かに当院でも、コロナ禍前と比べると、便秘に悩む人は増えているという印象があります」

 便秘は「出ない・出せない・腹が張る」だけでなく、腹痛や吐き気、めまい、食欲低下、肩こり、頭痛などの症状が同時に出ることもある、つらい病だ。女性と高齢者に多いそうだが、石黒医師によると、その理由と自分で出来る対策は次の3つだという。