思わぬトラブルが発生!三流は逃げ、二流は勝負する…では一流は?話し合いを行うと、自分が勝とうとする人がいる。「ベストな結論を出す」という本来の目的を忘れて、相手を論破しようと躍起になってはいけない(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

 話題の「一流、二流、三流」シリーズが今回テーマにするのは、「話し方」である。人とのコミュニケーションは生きていく上で不可欠であり、仕事でも「話す」スキルが求められる。仕事であれば、言いにくいことを言わなければならないこともあるし、意見の対立が起こることもある。そんなとき、「話し方」が今後を左右することは想像に難くないが、話し方のコツを教えてもらえる機会はなかなかない。

『話し方の一流、二流、三流』書影『話し方の一流、二流、三流』 嶋津良智著 明日香出版社刊 1760円(税込)

 本書は、「話すことが苦手」「上司・部下との話し方がわからない」と悩む方にうってつけの一冊だ。累計150万部突破のベストセラー作家であり、組織づくりや「上司学」を専門とする著者が「心を動かす話し方」を解説する。本書では40の事例を挙げ、それぞれにおける「一流」「二流」「三流」のコミュニケーションパターンを比較する。ついやってしまいがちな「三流」の行動を目にし、穴に入りたくなってしまう人もいるかもしれないが、話し方はスキルであるため、努力次第で「一流」になることは十分可能だ。

 本書で紹介する「一流」は、著者が抱く「理想」の姿でもある。著者自身も、「こうありたい」と思いながらもできていないことはあるが、まずは理想の姿を思い描くことが重要だという。理想を掲げることで、目標への具体的な道筋やとるべき行動がわかるからだ。

「一流の話し方」を身につければ、コミュニケーションに自信をもつことができるはずだ。ひいては、人生もよりよい方向へと向かっていくことだろう。(池田明季哉)