リスクの増加は
朝型か夜型かには左右されない?
年齢、性別、学歴、研究開始時点の健康状態、1日の飲酒量、喫煙状況、BMI、睡眠時間を調整して解析すると、夜型の人の全死亡リスクは、朝型の人よりも9%高いことが明らかになった。しかし、さらなる解析から、このようなリスク増加は、主に喫煙と飲酒に起因するものであり、朝型か夜型かのクロノタイプには左右されないことが示された。この結果は、軽い飲酒の習慣はあるが喫煙をしない夜型の人で全死亡リスクの上昇は認められなかったという結果からも明らかであった。心血管疾患も含めた原因特異的な死亡リスクに、クロノタイプによる違いは認められなかった。
Hublin氏は、「この研究結果は、クロノタイプが死亡リスクに独立して影響を及ぼしているわけではないことを示唆するものだ」と述べている。一方Kaprio氏は、UKバイオバンク参加者の健康状態は概して一般集団よりも良好であったのに対し、本研究対象者の健康状態は一般集団と同様であったことを指摘し、本研究結果の方が社会全体の状況をよく反映していると述べている。
Hublin氏らは、本研究の強みとして、ライフスタイル要因に関する包括的なデータにアクセスできた点を挙げている。その一方で、対象者のクロノタイプを一つの質問による自己申告データのみに基づいて分類している点を限界点としている。(HealthDay News 2023年6月23日)
https://consumer.healthday.com/what-s-really-killing-the-night-owls-2661601721.html
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