東日本大震災で、コンビニ大手3社は100万個以上のおにぎりを被災地の避難所などに提供した。物流網が寸断されていたため、食料を空輸したコンビニもあった。コンビニは災害時に食料を供給する最大級のインフラといっても過言ではない。特集『セブンの死角 伊藤忠&三菱商事の逆襲』(全15回)の#14では、食料安全保障を企業の自助努力に頼っている現状の問題点を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)
東日本大震災では政府食料支援の
おにぎの半分以上をコンビニが供出
東日本大震災で、コンビニ大手3社は100万個以上のおにぎりを被災地の避難所などに提供したことはあまり知られていない。
この実績は、政府が代金を支払う食料支援のおにぎりの4分の1以上をコンビニが供出したことを意味する。コンビニは災害時に食料を供給する最大級のインフラなのである。
次ページでは、東日本大震災の食料支援において、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンが食料を提供した実績をデータで示す。また、災害時などに円滑な食料供給を実現するためのルール作りなど、コンビニ各社が感じている課題を明らかにする。