北海道「ニセコ留学」で英語ペラペラに?中高生の申し込みが殺到するワケPhoto by Yukina Hara

「海外留学は高額でハードルが高い」「治安の良しあしや、外国に身を置くことへの負担が心配」。留学にはこのような悩みがつきものです。しかし、今、「日本にいながら“英語漬け”の生活ができる」と話題の街があります。北海道・ニセコです。実際に街を訪ね「英語習得の秘訣(ひけつ)」や「ニセコ留学体験者の声」を聞きました。(ライター 原 由希奈)

北海道で“英語圏の生活”ができる?
「ニセコ留学」へ中高生の申し込み殺到

 道行く人は9割がた外国人。ハンバーガーショップやレストランの看板、コンビニの「無断駐車禁止」の注意書きまでもが英語で書かれ、カフェに入れば英語のメニューボードが目に飛び込んでくる――。

 ここ北海道ニセコは今、「外国人の、外国人のための、外国人の町」と呼ばれている。2000年以降、世界有数の上質なパウダースノーの評判がオーストラリアを中心に広まり、海外資本のコンドミニアムやマンションが急増したのだ。「ニセコ」という呼称で知られる倶知安町とニセコ町を合わせたエリアでは2020年、外国人居住者が約1000世帯となった。

 この「日本唯一の英語圏」とも言える環境で英語力を伸ばす、「ニセコ留学」が注目を集めている。夏休み時期の7月・8月の受講者は、約4割が中高生だ。

 運営会社のNiseko Concierge(ニセコインターナショナルアカデミー)共同代表・ヘンリー・J・ガスリー氏と井原達人氏、講師の浅倉氏に、中高生が英語を話せるようになる秘訣や留学のメリット、なぜ中高生からの申し込みが殺到するのか? その理由を聞いた。

 また、実際に「ニセコ留学」を経験した現役高校生にも、その効果を聞いた。