小林一雅 著
ときどき社員に「なぜハッピを着るかわかるか?」と聞くと、多くの社員は「威勢がよさそうに見せるためでしょうか」などと答えます。
それも間違いではありませんが、私が意図するところは、誰がお客さまで、誰が小林製薬の社員かが、その場で、一目でわかるようにするためなのです。お客さまが何か聞きたいとき、ハッピを着た人を探せばいい。社員も、ハッピを着ていない人がお客さまだとすぐにわかることで、要らぬ失礼を避けることもできるでしょう。
簡単なことのようですが、こうした凡事も組織的に徹底し続けていくことで、新製品開発における問題意識のレベルが高まり、個々と会社の成長につながるという想いが私にはあるのです。