小学生のときは問題児。成績は中の上。自己推薦型のAO入試で和光高校に入り、大学受験に向けた勉強は皆無。そんな学生が一発逆転、首都圏の難関私立大学群「MARCH」の一つである青山学院大学に合格した。本人いわく「受かる自信しかなかった」。特集『大学 地殻変動』(全21回)の#7では、青山学院大コミュニティ人間科学部2年生の栗山多聞さん(20歳)が一発逆転合格が“必然”だった理由を明かした。(ルートマップマガジン社取締役・編集長 西田浩史、ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
学級崩壊の中心にいる
問題児だった
――リーダータイプの印象を受けますが、それは小さい頃から?
小学4年生のときが人生最大の反抗期で、学級崩壊の中心にいる問題児でした。
――なぜ問題児に?
当時の担任の先生が何をしようにも全否定するし、すぐに手を出してくるしで、これに反発して先生と殴り合っていました。校長室に呼び出されたり、保健室に登校させられたり。でも5年生のときの担任のおかげで変わりました。彼は受け入れて背中を押してくれた。この出会い以降、中学に入ってからもクラスの学級委員をやったり、率先してみんなをまとめるようになったんです。
――勉強には励んだ?
うーん。小学校、中学校と地元の公立の学校に通い、成績は中の上くらいだったかな。中学受験のために塾に通ったこともあるんですが、塾の先生と合わなくて途中で辞めちゃいました。
――高校受験は?
親は子どもをよく見ているもので、学力試験で進学校に入る道ではなく、校風が合うだろうと和光高校を勧めてきました。そこにAO入試で入りました。