ボランティア活動に夢中で
受験は言われるがまま

 そこはね、本当に親に感謝です。僕はボランティア活動にすっかり夢中で何も考えていなかったんですよ。

 そんな僕に対し、高校3年生の春になると、ボランティア活動でやってきたことを資料にまとめておけと、夏になればオープンキャンパスへ行ってこいと、尻をたたいてくれた。学びたい分野で総合型選抜入試(旧AO入試)を行う大学も吟味し、青山学院大学、法政大学、桜美林大学、國學院大学など7大学を併願するスケジュールを組み立ててくれた。

 親は気付いていたんだと思います。一般選抜ではノーチャンスの大学にも、これまでのボランティア活動の実績や活動でのプレゼンテーション経験があれば総合型選抜で合格できるって。でも放っておけば受験し損ねない。だからその手綱は握ってくれた。

 正直、受験については言われるがままで、ボランティア活動に精を出してばかりでした。

――結果、ボランティア活動が武器となり、本命である青山学院大のコミュニティ人間科学部に合格しました。