1位から4位までテレビ局がずらり
5位はソフトバンクの持ち株会社
今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された「平均年間給与」のデータを使って、「年収が高い情報・通信会社ランキング2022最新版」を作成した。対象期間は2021年4月期~22年3月期で、従業員数は単体ベース。100人未満は除外した。
それでは早速、ランキングを見ていこう。
1位はTBSホールディングス(HD)で、平均年収は1449.5万円(従業員数111人、平均年齢は49.1歳)だった。テレビ局のTBSの持ち株会社で、グループの経営管理および不動産事業を行っている。
2位はテレビ朝日HDで、平均年収は1421.1万円(従業員数1237人、平均年齢43.2歳)。1位と同様に、テレビ朝日の持ち株会社だ。
以下、3位はテレビ東京HDで、平均年収は1415.4万円(従業員数100人、平均年齢48.1歳)。4位は日本テレビHDで、平均年収は1379.1万円(従業員数199人、平均年齢48.0)だった。1位から4位まで、テレビ局の持ち株会社がずらりと並んだ。
5位はソフトバンクグループで、平均年収は1322.3万円(従業員数255人、平均年齢40.6歳)。大手通信キャリア、ソフトバンクの親会社で、子会社700社超を束ねる純粋持ち株会社だ。グループを率いるのは孫正義代表取締役会長兼社長。投資事業にも積極的で、中国のアリババや英半導体のアームをはじめ海外の成長企業に投資してきた。
最後に、ランキングの「癖」について説明したい。それは、持ち株会社(ホールディングス)と事業会社が混在していることだ。
持ち株会社として上場している企業の中には、経営企画や人事系など、少数の幹部社員だけしか在籍していないところがある。すると、その企業の実態(グループ全体)よりも年収が高く出てしまう恐れが強い。
そうした「癖」の影響をなるべく排除するために、従業員が100人未満の会社はランキングから除外した。
一方で、企業の中には、一般社員よりも年収が低い契約社員を含めている場合がある。他にも、定年退職者の雇用を積極的に進めている企業や、地方に本社を構える企業も年収が低くなる場合がある。
こうした事情を踏まえて、ランキングを見てほしい。平均年収に合わせて、従業員数も掲載しているのはそのためだ。
それでは次ページ以降、6位以下を一挙に公開する。