“与党化”に向かう維新、国民民主
「二大政党制」はどうなる?
「自民一強」と呼ばれる政治状況が続く中で野党側の模索が続いている。
9月2日に行われた国民民主党の代表選では、自民党との是々非々との連携で政策実現や党勢拡大を目指す玉木雄一郎代表と、野党の間で政策協議や選挙協力を進めて「非自民・非共産」の政権実現を唱える前原誠司代表代行の論戦が展開された。
代表選では玉木氏の自民党との連携路線が支持されたが、この少し前の7月末には、日本維新の会の馬場伸幸代表が、維新の会は「第2自民党」として「第1自民党」と競い合えるようになりたいと発言したことが、同党の連立与党入りの可能性と絡んで話題になった。
こうした動きを、現実的な野党を目指す率直な姿勢として評価する声がある半面、自民党の別動隊としての本性をあらわにしたと非難する声も強まっている。
「二大政党制」を念頭に小選挙区制が導入されて、民主党政権誕生といった政権交代も起きたが、「第2自民党」発言に象徴される“与党化“への動きをどう考えればいいのか。二大政党制はなぜ遠のくことになっているのか。