正解は4

解説 すべての選択肢が、投資をするきっかけとして、よく聞くシチュエーションです。

①~③は実際にお客さんが集まっていたり、店舗数が増えていたりと、実態をともなっています。ところが、④だけは「新薬の開発に着手」という、この先の期待感からの投資です。

そもそも、新薬の開発はコストも時間も要するかなりハードルの高い事業です。

新薬の開発はハイリスク

仮に新薬開発に成功したとしても、国に承認されるまでに多くのハードルが存在しますし、市場環境の変化によっては、大きなリターンが得られないかもしれません。

製薬業界で新薬開発の成功確率は20年間で半減しており、大きな課題にもなっています。

「新薬の開発に着手」という段階では、実態をともなっていませんし、この先の未確定要素が大きすぎて、リスクが高いといわざるを得ません。

「期待感」でなく「実績」をみる

もちろん、そうしたリスクを覚悟したうえで、宝くじを買うような感覚で余裕資金を投じられるのであれば、いいかもしれません。

実態をともなうということは、その会社が提供している商品やサービスが、お客さんから実際に購入されて売り上げや利益をあげている状態です。

この先の期待感だけでなく、実態をともなっている会社に投資をすることで、よりリスクを抑えた投資ができるようになります。

ポイント 売上高と利益をともなったビジネスに投資するのが基本

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。