自分のことよりも「他人の期待」を優先してしまい、いつも疲れ切っている……。そんな人におすすめなのが『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』だ。「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」など、幅広い世代で共感と絶賛の声が寄せられている。「他人のためではなく、自分のために生きるためのヒント」を教えてくれる本書。今回は、特別に本書の内容をマンガで紹介する。(マンガ©野田映美)

タクシーに乗ったとき、運転手からこんな話を聞いた。誰の人生にも「三度のチャンス」が訪れるという。でも、それは宝くじに当たる、特別な幸運に出会うといったことではない。
まず1つ目のチャンス。それは、まるで反りが合わない人やまったく自分に合っていない仕事を手放すチャンスだ。
これを逃すと、間違ったことにとらわれ続けて人生をムダにしてしまう。
2つ目は、自分を心から愛してくれる人をもっと大切にしながら共に生きていくチャンス。
奇妙なことに身近な人にほど感謝の気持ちや大切な気持ちが消えてしまう。
3つ目は、年がいくつであろうと、今どんな状況に置かれていようと誰にでも必ずある、得意分野を見つけるチャンスだ。
好きなことを見つけるのをあきらめてはいけない。
最後にもう1つ付け加えるとしたら、自分を愛するチャンスだ。
生きていれば耐え難いような困難が訪れることもある。
そのときにできるのは、「自分をもっと愛すること」だ。
自分をもっと理解して、自分にもっと寛大になり、生きる速度が速すぎるときには立ち止まって自分のためになることはなんなのか、真剣に考えてみよう。
『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より

(本稿は、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』の内容をマンガ化したものです)